yatazawamakiru1のブログ

心にあることを徒然なるままに。故に話が飛躍することはザラなり。

ダダでシュールにアイデア量産

皆さんアイデアはどうやって生み出していますか?

 

うーんと何時間もうなってようやく一つ閃いたという人もいれば、数分で作品を作り上げるミュージシャンもいます。

 

この差は才能によるものなのでしょうか?

 

ある種そういった部分もあるかもしれませんが、この差を見ると何か生み出す上でコツがあると思いませんか。

 

ジェームズ・ヤングの「アイデアは既存のものの組み合わせである」という言葉はすでに有名ですよね。これはつまり、

インプット量(知識量)×組み合わせ方

の式で表すことができます。俗に言う「引き出し」で例えるとイメージがしやすいと思います。

 

しかしインプットに関してはコツコツと一つずつ蓄積していくしかない気がします。本やネットで得た知識を自分のものにする訓練みたいのをすることで多少の効率は変わるかもしれませんが。知識量に限界があるとは思わないので、こちらは死ぬまで努力の必要がありそうです。

 

そこで今回は、後者の組み合わせ方に関してシェアできそうなものを見つけましたので紹介しようと思います。

 

ずばりそれは、ダダイズムシュールレアリスム的考え方です。

 

この言葉を聴いて何それ?となる人もいるかと思います。

 

ダダイズム第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする。(Wikipedia

 

シュールレアリスム芸術運動のシュルレアリスムでは、その多くが現実を無視したかのような世界を絵画や文学で描き、まるで夢の中を覘いているような独特の非現実感は見る者に混乱、不可思議さをもたらす。(Wikipedia

 

と載っていました。これを読んだだけだとイマイチぴんとこないと思うのでぜひ作品を見てみてください。

 

簡単に言うと非現実なもので既成概念をぶっ壊そう!笑みたいなイメージです。(その道の人、適当な表現ですみません)

 

しかし作品をよく見てください。中には何を描いているかさっぱりなものもありますが、見慣れたものと見慣れたものを組み合わせたものも多くありませんか?

 

人間の足を靴に見立てたもの、宙に浮かんだ人や岩など、一つ一つの要素は馴染みのあるものが多いです。ただ、これらが圧倒的に新鮮な驚きを引き起こしてくれるのは、その意外な組み合わせによるのです。

 

では、具体的に組み合わせる際どうしようかってなるんですが、一つはコラージュという考え方があります。こちらはスマホアプリの方でもよく使用している人を見かけるので馴染みのある言葉だと思います。要するに新聞の切り抜きみたいに画像を加工して貼り付けることです。ちなみにこのコラージュはダダ・シュールレアリスムから発生したものなんですね。

 

使う素材はインスピレーションが沸いたもので良いと思います。いくつか用意して帽子か何かの中に入れて混ぜ、適当に掴んだもので色々な方法でくっつけてみる。最初はその意外すぎる組み合わせから違和感や抵抗を感じるかもしれませんが、考えるだけただです笑。数をこなしましょう。そのうち自分でも「これは!」と来るものができるかもしれません。

 

慣れてきたら物質的な捉え方だけするのでなく、この性質(要素・特徴)とあっちの性質を合わせたらおもしろくなるのでは、という風に頭を働かせるのも良いです。

 

反対に頭を使いすぎてこんがらがってきた人は、もう一度戻って無意識に組み合わせてみると意外性が生まれます。

 

なんにせよ、アイデアが全く出てこないというのなら一つ試し見ても良い方法ではないでしょうか。

 

 

ちなみにダダイズムシュールレアリスムが生まれた背景には、それまでリアリズム的な絵画(より現実に近い絵)がよしとされてきた中で、写真という最も現実に近しい二次元を瞬時に作るものが登場し、絵の技巧的な善し悪しが問題ではなくなったということがあるそうです。そこでそれまでの風潮を壊したダダイズムなどが出てきた訳ですが、なんとなく現代のビジネスにも言えそうだなと思うのは私だけでしょうか。モノがコモディティ化してきた世の中で、イノベーターが求められている状況と置き換えることができると思います。

 

こういうことを考えると、芸術から受ける刺激や影響って結構多大なるものがあると思うので、やはり定期的に美術館を訪れるのは楽しいし、現代にも色々使える素材が多いまさに宝の山で身になるなあと思うのでした。皆さんも芸術は理解できないし意味はないから、と馬鹿にはせずに一度触れてみては。